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砂の城~ドーハでの生活

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イード・アル=アドハーについて少し~その3

皆さんは、『イード・アル=アドハー(عيد الأضحى 、Eid al-Adha)』に関連の深い動物をご存知ですか

イード・アル=アドハーは、犠牲祭とも呼ばれているそうです。

以前にも少し書きましたが(過去の記事はこちら)、イード・アル=アドハーは『メッカ巡礼(ハッジ、حَجّ、Hajj)』と関連が深いです。

「メッカ巡礼」は、「ラマダーン」同様、イスラム教の五行の1つです。

そんな「メッカ巡礼」に参加していないムスリムも動物を生贄として捧げ、この日を祝うそうです。

こちらに来てすぐに、夫の同僚のムスリムの人が羊を1匹買った云々と言っていました。
今思えば、イード・アル=アドハーのことを言っていたのではないかと思われます。

イスラム教の五大預言者のうちの一人とされているのが、イブラーヒームです。
そう聞いてもピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。
日本では、アブラハムで通っているのではないでしょうか。

アブラハムと言えば、アブラハムの逸話があります。
こちらも、イサクの燔祭と言った方がピンとこられるのではないでしょうか。

イサクの燔祭は、旧約聖書の『創世記』に記述されています。
年老いてから生まれた息子のイサクを神に命じられ、生贄としてささげることになります。
イサクの上に刃物を振り上げた瞬間、天から神の御使いが現れてその行為を止めたので、イサクは助かることになります。

そして、イード・アル=アドハーは、このアブラハムの模範的な信者としての行為を世界的に記念する日だそうです。

そもそもは生贄としてささげられていたのは、仔羊のようです。

そのためか、イード・アル=アドハーには仔羊、羊、ヤギ等の動物を食するみたいです。
それゆえにこの時期になると、羊等の販売額や数量についての記事が新聞等にも出ています。

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(※画像はQatar Tribuneより)

今でこそ、北海道でジンギスカンと言った具合に日本人も羊肉を食べるようになりましたが、あまり日本人にはなじみのない羊肉。

一頭買ってと言うのが少し想像できにくいですよね。

そして上の写真を見て少し驚いたのですが、輸送が大変そうなオーストラリア産やアメリカ産の羊の方が、カタール現地や近場の国の羊よりも安価であるということです。

その理由はわかりませんが、ご存知の方がいらっしゃれば是非ご教授くださいね。

皆さんの中に、羊肉が好きな方はいらっしゃいますか


<<関連記事:The Peninsula(英語)>>
https://www.thepeninsulaqatar.com/article/20/08/2018/Widam-ensures-sufficient-sheep-supply-for-Eid


<<関連記事:Qatar Tribune(英語)>>
http://www.qatar-tribune.com/news-details/id/136341



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