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砂の城~ドーハでの生活

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深~い話・・・

皆さんは、カタールが近隣諸国と断交していることをご存知でしょうか

コロナ禍ですっかり忘却の彼方・・・となっている感じがしますが、2017年6月5日から始まった近隣諸国との断交(過去の記事はこちら)は、今なお続いております

当初は、最初から断交を表明していたバーレーン、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、エジプトと、イエメン、モルディブを加えた6か国との断交でした。

その後、いつの時点かわかりませんが、モルディブは断交を解消したようで、ドーハからのフライトも飛んでいます。

反対に、これもいつの時点からかわかりませんが、コモロとモーリタニアが加わり、今は7か国と断交しています。

普段は特に不便や恐怖感を感じませんが、ここに来てちょっとゾっとするお話が・・・

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(※画像はNHKより)

先月半ばに米国の仲介のもと、長年対立関係にあったイスラエルとUAEが国交正常化で合意しました。

先月13日にイスラエル、UAE、アメリカは、この合意に関して共同声明を発表しましたよ。

平和の輪が広がることは喜ばしいことなのですが、そもそもイスラエルとアラブ諸国との不和は、1948年の中東戦争から始まっています。

そのネックともなっているのが、パレスチナ人。
ここではカタールに焦点を当てたいので、パレスチナ問題についてはWikipediaのこちらをご参照ください。日本語です。

イスラエルと因縁の深いパレスチナ人は、この合意に猛反対しているそうです。

そんなパレスチナ人の反対とは裏腹に、先月31日には、イスラエルのテルアビブを飛び立った商用便がUAEのアブダビに到着したそうです。

国交正常化の合意を受けての実現です。

航路追跡サイトによると、なんとこのフライトはサウジアラビアの領空を通過したそうで、イスラエル航空機がサウジアラビアの上空を公式に飛行するのは初めてだそうです

現時点ではサウジアラビアはイスラエルとの国交正常化に同意は表明していませんが、上空を飛行することを許可したということですね。

ちなみに断交中のカタールのカタール航空はサウジアラビアの上空を飛行できません。

イスラエルとサウジアラビアの溝は深いと思っていましたが、もっと深い溝がサウジアラビアとカタールにはあるようです

湾岸諸国でますますつまはじきにされている感のあるカタール。

そんな中、今月初めにトランプ大統領の娘婿であり、米大統領上級顧問であるクシュナー氏がカタールを訪れ、タミーム首長と会談しました。

但し、訪問先はカタールだけではなく、UAEやバーレーンも訪問されたようです。

隣国との深~い溝があるカタール。

米国はこの溝を埋めてくれるのでしょうか



<<参考記事:NHK(日本語)>>
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200814/k10012566521000.html

<<参考記事:AFP通信(日本語)>>
https://www.afpbb.com/articles/-/3302083

<<参考記事:産経新聞(日本語)>>
https://www.sankei.com/world/news/200903/wor2009030012-n1.html



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