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カタール、フランス製品ボイコット広がる
皆さんの中に、先日の<<カタールのニュース~10/17~10/23の気になったニュース>>(過去の記事はこちら)をご覧くださった方はいらっしゃいますか 

4つ目のトピックで、『アル・ミーラ等から仏製品撤去(10月24日)』をご紹介しました。
ここカタールでは、フランス製品に対するボイコットの輪が広がっているようです
先日のニュースでは、非常にかいつまんで経緯をご紹介しました。
もう少し詳しく書いてみます。
一連の発端となるのは、2015年の『シャルリー・エブド襲撃事件』ではないかと思います。
まず、フランスのモットーは、“Liberté, Égalité, Fraternité”(リベルテ=自由、エガリテ=平等、フラテルニテ=友愛)です。
そんなフランスでは、「表現の自由」にも重きをおいているようです。
『シャルリー・エブド襲撃事件』の詳細はWikipediaでご覧いただくとして(こちら。日本語)、かいつまんで言うと、イスラム教の預言者ムハンマドを風刺したことで、シャルリー・エブド(週刊風刺新聞)の本社にイスラム過激派テロリストが乱入し、12人を殺害した事件です。
事件はそれにとどまらず、それに続いて一連の事件が起こりました。
そして、テロリズムに抗議し、表現の自由を訴えるデモがフランスおよび世界各地で起こりました。
その後も、ヨーロッパ各国ではイスラム過激思想に感化されたテロが多発していました。
それらをうけて、今月2日、フランスのマクロン大統領は、フランスの世俗的な価値観をイスラム過激派から守るため、学校教育の監督とモスク(イスラム礼拝所)への外国からの資金援助の規制を強化する新方針を示しました(参考記事はこちら。日本語)。
そして今月16日に、授業中にイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を扱った男性教諭が、首を切断されるという事件が起こりました(参考記事はこちら。日本語)。
マクロン大統領は、亡くなった男性教諭の国葬の場で、彼の行動に間違いはなかったこと、風刺画を含め、表現の自由はフランスの精神なので、やめないことを述べたそうです。
イスラム教において、偶像崇拝の禁止が徹底されています。
そのため、預言者であるムハンマドの風刺画などもってのほか。
それに対して、カタールでは、フランス製品に対するボイコットが行われているようです。
ニュースでご紹介したカタールのスーパー、アル・ミーラを始め、Qatar Shopping Complex hypermarket、Souq Al Baladi、Family Food Centreが賛同(参考記事はこちら。英語)。
Aspire Zoneのマーケット、Khulud Pharmacy(薬局)、そしてLe Tran Blue(レストラン)もボイコットに参加だそうです(参考記事はこちら。英語)。
最後の“Le Tran Blue”(青い列車の意味)はパリのリヨン駅の同名レストランのカタール店ではないかと思うのですが、フランス料理店でフランス製品をボイコットとはもはやフランス料理店ではないのでは・・・と思うのですが
カタールでは、2012年から毎年、“Year of Culture(文化の年)”と称し、一つの国と文化交流プログラムが開催されています。
そして今年のパートナー国は、フランス
カタール大学では、文化年のプログラムが組まれていたようなのですが、カタール大学もボイコットに参加でプログラムがキャンセルされたそうです
カタールに限らず、クウェートでもフランス製品不買運動が行われているようですが、今のところ、ルーブル美術館を有するUAEは何も行動を起こしていないようです。

(※画像はAFP通信より)
フランスの外務省が在外フランス人の安全に懸念表明をしたそうです(参考記事はこちら。日本語)。
カタールに何人かフランス人のお友達がいるので、私も心配しています。
個人的には色々と思うところがありますが、それは夫にだけ伝えようと思っています。
国の取り決め、そして宗教の教え・・・
色々と難しいですね。
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カタール フランス製品不買運動


4つ目のトピックで、『アル・ミーラ等から仏製品撤去(10月24日)』をご紹介しました。
ここカタールでは、フランス製品に対するボイコットの輪が広がっているようです

先日のニュースでは、非常にかいつまんで経緯をご紹介しました。
もう少し詳しく書いてみます。
一連の発端となるのは、2015年の『シャルリー・エブド襲撃事件』ではないかと思います。
まず、フランスのモットーは、“Liberté, Égalité, Fraternité”(リベルテ=自由、エガリテ=平等、フラテルニテ=友愛)です。
そんなフランスでは、「表現の自由」にも重きをおいているようです。
『シャルリー・エブド襲撃事件』の詳細はWikipediaでご覧いただくとして(こちら。日本語)、かいつまんで言うと、イスラム教の預言者ムハンマドを風刺したことで、シャルリー・エブド(週刊風刺新聞)の本社にイスラム過激派テロリストが乱入し、12人を殺害した事件です。
事件はそれにとどまらず、それに続いて一連の事件が起こりました。
そして、テロリズムに抗議し、表現の自由を訴えるデモがフランスおよび世界各地で起こりました。
その後も、ヨーロッパ各国ではイスラム過激思想に感化されたテロが多発していました。
それらをうけて、今月2日、フランスのマクロン大統領は、フランスの世俗的な価値観をイスラム過激派から守るため、学校教育の監督とモスク(イスラム礼拝所)への外国からの資金援助の規制を強化する新方針を示しました(参考記事はこちら。日本語)。
そして今月16日に、授業中にイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を扱った男性教諭が、首を切断されるという事件が起こりました(参考記事はこちら。日本語)。
マクロン大統領は、亡くなった男性教諭の国葬の場で、彼の行動に間違いはなかったこと、風刺画を含め、表現の自由はフランスの精神なので、やめないことを述べたそうです。
イスラム教において、偶像崇拝の禁止が徹底されています。
そのため、預言者であるムハンマドの風刺画などもってのほか。
それに対して、カタールでは、フランス製品に対するボイコットが行われているようです。
ニュースでご紹介したカタールのスーパー、アル・ミーラを始め、Qatar Shopping Complex hypermarket、Souq Al Baladi、Family Food Centreが賛同(参考記事はこちら。英語)。
Aspire Zoneのマーケット、Khulud Pharmacy(薬局)、そしてLe Tran Blue(レストラン)もボイコットに参加だそうです(参考記事はこちら。英語)。
最後の“Le Tran Blue”(青い列車の意味)はパリのリヨン駅の同名レストランのカタール店ではないかと思うのですが、フランス料理店でフランス製品をボイコットとはもはやフランス料理店ではないのでは・・・と思うのですが

カタールでは、2012年から毎年、“Year of Culture(文化の年)”と称し、一つの国と文化交流プログラムが開催されています。
そして今年のパートナー国は、フランス

カタール大学では、文化年のプログラムが組まれていたようなのですが、カタール大学もボイコットに参加でプログラムがキャンセルされたそうです

カタールに限らず、クウェートでもフランス製品不買運動が行われているようですが、今のところ、ルーブル美術館を有するUAEは何も行動を起こしていないようです。

(※画像はAFP通信より)
フランスの外務省が在外フランス人の安全に懸念表明をしたそうです(参考記事はこちら。日本語)。
カタールに何人かフランス人のお友達がいるので、私も心配しています。
個人的には色々と思うところがありますが、それは夫にだけ伝えようと思っています。
国の取り決め、そして宗教の教え・・・
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カタール フランス製品不買運動
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昨日のニュースで
フランス料理店のボイコットは、どんな料理が提供されるのか少し興味があったりします。
全世界にたくさんの人がいて、それぞれの人が違う考えなので、もう少し心を広くしてお互いを敬う心をもってもらえたらなぁと思います。
表現の自由だから何をやってもいいというのは、腑に落ちないと感じますね。
本来前の日記にコメントするべき内容ですが、カタール航空にA350が3機納入(配備?)されたという話をTVニュースか新聞で見ました。
カタール航空はコロナ禍でも攻めの姿勢ですね^^